オリカ: あの材料から、よくそんな綺麗な結晶が 出来上がるよね?
ライナー: ああ、確かに。俺もその点に関しては不思議 でしょうがないよ。
オリカ: 相変わらずわけもわからずただレシピ通りに 作ってるだけみたいね。
オリカ: でもまあ綺麗だし、いっか。 けど、名前が何か気に入らないな…。
ライナー: まあ、アーデルとか言ってもわからないか…。
ライナー: 塔の中間にある「氷の瞳」と同じ素材で出来 ているんだ。アレのことをアーデル結晶って 言うんだぜ。
オリカ: へぇ、そうなんだ。 それじゃ「氷の瞳ミニ」、とか?
ライナー: ま、それもそのまんまだな。
ライナー: クリティカルを連発で出すことが出来る アイテム、フィーバモーターだ!
オリカ: …なんか、ちょっと卑怯臭いよね?
ライナー: これくらいしないと負けるってことさ。 これ使っても勝てない相手だっているだろう しな。
オリカ: う〜ん…でも、私の詩だけじゃサポート 出来ないところもあるから、仕方ないかな。
ライナー: それとはまた別物だって。 謳ってる間に少しでも相手を弱らせた方が 良いだろ?
オリカ: それもそうだね。 それじゃ「一撃即倒連発機」だね。
ライナー: まあ、わかりやすいと言えばわかりやすいけどな…。
オリカ: いつも思うんだけど、グラスメルクって 不思議だよね。あんな材料からこんなの 作るなんて…。
ライナー: 同感。 ぶっちゃけ、材料と完成品が恐ろしく違う ものが多いからな。
ライナー: まあ、これはそんな大した物ではないよ。 防御力も少しだし、あえて言うなら眠りが 効かなくなるくらいだからな。
オリカ: 夢追いの水が入っているのに、眠りが効かなく なるんだね?
ライナー: 同じ効果がぶつかることでゼロになるんじゃ ないのかな? まあ、よくわからないけど。
ライナー: 毒や猛毒の効かなくなる指輪、 グリンリングだ!
オリカ: でもこの指輪、付けた瞬間に猛毒に 掛かりそうな色してるよ?
ライナー: 見た目だけで判断しないでくれよ。 効果は絶大なんだからさ。
オリカ: まあ、信じないわけじゃないけどね。 でも、やっぱりちょっと毒々しすぎるよ。
オリカ: あ、だったら「デァロォンリング」ってのは どう?
ライナー: な、なんだそのデァロ…
オリカ: デァロォンだよ。 毒っぽいイメージで考えてみた。
ライナー: つける方が毒に冒されそうだな…。
ライナー: よし、エアリエルのカゴ、完成だ! これを装備すればどんな状態異常も 効かなくなるぞ!
オリカ: それは凄いかも…でもこれ、何か煙が 出てるよ?
ライナー: 燃えてるわけじゃないから気にする 必要ないさ。
オリカ: そういう問題なのかな? 装備してると、凄い煙たく感じないかな?
ライナー: そんな煙じゃないから大丈夫だって。 臭いがあるわけでもないんだからさ。
オリカ: 変な煙… 「スモキンカゴーン」って呼ぼうかな。
ライナー: だから、煙たくなんてないってば! ってか、カゴーンってなんだよ! カゴーンって!
オリカ: いい名前でしょ。えへへ。 我ながら気に入ってるんだ。
ライナー: 体力激増アイテム、太陽のランプだ!
オリカ: 体力が上がるのって、不思議な感覚だよね。 なんだか急に疲れ知らずになったみたいでさ。
ライナー: だけどこれは激増だから、そんなの比べ物にならないぞ。
オリカ: …なんか外した時のことを考えると凄く怖いんだけど…
ライナー: まあ、体力が一気に落ちることになるからな。
オリカ: なんだか付けた時とその後を考えると「天国と地獄の灯火」だね。
ライナー: …なんか少しまともっぽい名前だぞ!?
ライナー:できた!
(その後コンサートイベント ユーテリア破片は一つしか手に入らず、その時いるRTはオリカだけ。)
ライナー:出来た! ・・・相転換サーキュラだ!
オリカ:・・・座っていい?
ライナー:あ、ああ。
ライナー:そうだ!オリカ、見てくれよ! 遂に作ったんだぜ『相転換サーキュラ』!
オリカ:すごいね。・・・ホントに作っちゃったんだ。
ライナー:最近難しいものでも、作れるようになってきたからな。やっぱり慣れだよ、慣れ。
オリカ:あたしも何か・・・ そういう得意なのがあるといいんだけど・・・。
ライナー:何言ってるんだ。オリカは詩が謳えるだろ? 十分すごいと思うけど。
オリカ:・・・ううん。あたしの詩なんて大した効果無いし。所詮はクラスDだもん。
ライナー:・・・そういえば前から気になってたんだけど、その『クラスD』って何だ?
オリカ:レーヴァテイルの能力ランク。 SからDまであって、一番下がD。
オリカ:強い詩魔法が使える人はSで、使い物にならないのがD・・・。
オリカ:クラスによって、大抵仕事の内容も変わるし・・・
オリカ:能力の低いクラスDだと、なってくれるパートナーもいないの。
オリカ:それに、クラスDとクラスAじゃ、お給金も待遇も、雲泥の差があるんだって。
ライナー:そんな・・・そんなのってアリかよ。 誰だって謳った時の詩の力は一緒だ!
オリカ:・・・でも、あたしたちの所では、そういう決まりになってるの。
ライナー:納得出来ねぇ。
オリカ:だからあたし、ライナーが来るまではパートナーもいなかったの。
オリカ:弱いレーヴァテイルのパートナーなんかになっても・・・先が見えてるから。
ライナー:・・・。
ライナー:・・・まあいいや。こんな話ししててもクラスとかなんとかが無くなるわけでもなし。
ライナー:だけど、少なくとも俺はランクなんかでオリカを見たりはしない。
オリカ:・・・ありがとう。 やっぱり・・・ライナーって優しいね・・・。
ライナー:・・・そ、そんなことないって!
オリカ:・・・。
ライナー:そ、そうだ! オリカ、このアイテムに名前つけねぇか?
オリカ:・・・名前?
ライナー:ああ。なんかさ『相転換サーキュラ』って覚えにくいじゃんか。
オリカ:そうだね。それじゃ・・・
オリカ:『猫どんぶり』って、どうかな・・・。
ライナー:・・・。
ライナー:・・・はい?
オリカ:・・・ご、ごめんさい。ほら、なんかどんぶりみたいな形してるから・・・
オリカ:あと・・・それと、タスティエーラさんって、何か猫みたいなイメージがあったから・・・。
ライナー:・・・。
オリカ:・・・あの・・・ ・・・いい。 ・・・忘れて。
ライナー:あ、いや・・・まあいいんじゃない?
システム文:名前が『猫どんぶり』になった・・・?
アイテム名は変わらず「相転換サーキュラ」のままである)