ミシャ: 大きな鏡ね。 立て鏡として部屋に置きたいわ。
ライナー: 待て待て、さすがにそれは高価すぎるってば。
ライナー: これはフォトングラスって言ってな、 彩音回廊の中にある鏡を直すためのものだぞ。
ミシャ: フォトングラスってことは、 フォトン発振子を使ってるの?
ライナー: いや、まったく使ってないよ。 イオン板にフランメルト磁石、それと研磨剤しか使ってないよ。
ミシャ: 名前に偽りアリね。 詐欺じゃない。
ライナー: いや、フォトン発振子以外にもフォトンの意味はあるだろ?光をはね返すからフォトングラスなんだよ。
ライナー: 最強のネジ、パワードビスだ! なんたって鉄骨一本を丸ごと凝縮してあるんだから、簡単には折れないぞ。
ミシャ: 何もそこまで頑丈なネジを作らなくても…。
ライナー: 必要になるかもしれないだろ? このネジの王様を!
ミシャ: はぁ…じゃあ、「ネジキング」って呼んであげるわよ。
ライナー: グラバード羅針盤完成だ!
ミシャ: これって確か、ラムクラスタの材料だっけ?
ライナー: 出力と方向制御をするんだよ。 これじゃないとダメらしいからな。
ミシャ: へぇ、それじゃ、このアイテムが命綱なんだ ね。ライナー、責任重大だよ。飛空挺が落ち たらライナーのせいだからね。
ライナー: おいおい、勘弁してくれよ。
ライナー: これさえあればマッチいらず。 カントの火箱だ。
ミシャ: これで火を起こせるんだ?
ライナー: くちばしの息吹にポルタポルタの電撃が 流れることで火が出せるのさ。
ライナー: 火力調節も出来るけど、最強にすると 1ストンくらい先まで勢いよく火が 放出されるから気をつけろよ。
ミシャ: な、なんか想像していたのよりもずっと 危なそうね、それ…。
ミシャ: 「フレイムダンス」とか言った方が それっぽいんじゃない?
ライナー: 研磨剤って、なんだか作った感じ しないよな。
ミシャ: 白い石を砕くだけなんだっけ? でも、粉になるほど砕くのって大変でしょ?
ライナー: でも、地味な作業だからな。
ミシャ: でも、色々と役に立つんでしょ?確か表面を ピカピカにする効果があるのよね。
ミシャ: ねえねえ! 「ピカリーノ」って名前にしない?お店に置 いたら絶対売れる!売れそうな名前だもの!
ライナー: そ、そうか? まぁ、名前自体は悪くないと思うけど。
ライナー: ハーモナイザ完成! 色んな機械の増幅器として使えるぞ。
ミシャ: 増幅器なの? なんだか見た感じだとブロックにしか 見えないんだけど?
ライナー: 見た目で判断しないでくれよ。 それに増幅器以外にも調合アイテムとして 役に立つんだから。
ライナー: ブロックなんかと比べたら、こっちの方が 全然価値もあるしな。
ミシャ: うん、確かにそうみたいね。 でも見た目はブロック以外の 何物でもないのも事実よね?
ライナー: だから、それだと外見そのままにしか 思われないだろ…。
ライナー: フランメルト磁石が完成したぞ!
ミシャ: フランメルトってなに?
ミシャ: レシピカード作る人も、もう少し見た目で わかるようなデザインにしてくれれば いいのに…。
ライナー: だよな。まあ、フランメルトがなんにせよ、 磁石ってことが分かってれば問題ないだろ。
ミシャ: い、いい加減ね…つまりこれって、 不思議な磁石ってわけね?
ライナー: …まあ、磁石ってわかれば問題はないさ。
ライナー: よし出来た。石木栄養剤の完成だ。
ミシャ: ああ、石木用のスタドリ作ったんだね。
ライナー: スタドリ?
ミシャ: スタミナドリンクの略よ。 似た様なものでしょ?
ライナー: スタミナドリンクを略していう奴、初めて見たよ…。
ライナー: ほら、大自然の綿だ。フワフワだろ?
ミシャ: うん、そうだけどさ…爆弾を使わなきゃこれって作れないの?
ライナー: アレが丁度良いんだよ。 すずなり草を木っ端微塵に吹き飛ばさないと出来ないんだからな、これ。
ミシャ: それってさ、大自然の綿と言うよりは、「人工生成の綿」なんじゃないの?
ライナー: …そうとも言うけど、綿には違いないんだからいいじゃないか。
ミシャ: い、いいのかな… なんか納得できないなぁ…。 当局から訴えられても知らないからね。
ライナー: トーキョク?
ミシャ: なんだか随分と頑丈そうな鉄ね。
ライナー: アコルドナイトって言ってな、 武器や防具を補強をするときに使うんだ。
ライナー: ブラスト越えをする飛空挺のパーツにも 使われるくらいだからな。 硬さは保障済みさ。
ミシャ: 便利な補強材ね。 昔の文明ってすごかったのね。こんなの発明 しちゃう人がいたんだから。
ミシャ: あら、失敗作?
ライナー: 違うよ。これはつぎはぎな布って言って…言うまでもないか。
ミシャ: それも一応道具なんだ? 冗談抜きで失敗作で「雑巾」くらいにしか役に立ちそうにないって思っちゃったわ。
ライナー: これを使って何か作れば、 その考えも変わるさ。
(会話無し)
ライナー: 飛空挺の浮遊機関、フリッパーだ。
ミシャ: 私としてはフリスピーにしか 見えないんだけど?
ライナー: 投げて飛ばすわけじゃないんだぞ。 これは自分で飛ぶんだからな。
ミシャ: 自動フリスピーじゃダメなの?
ライナー: だめだって。 大事な飛空挺のパーツなんだから。
ライナー: ラムクラスタ完成! とはいっても、これ単体じゃ使えないけどな。
ミシャ: グラバード羅針盤が必要なのよね。 制御装置だっけ?
ライナー: ああ。入れないでも使えないことはないけど、制御できないからな…。
ライナー: どうする、取り出してエンジン点火してみるか?
ミシャ: …それだとロケットエンジンじゃなくてただのミサイルになるわね。
ライナー: ブラスト越え飛空挺用のパーツ、シェアリングコアだ。
ミシャ: それってどこのパーツなの?
ライナー: ああ、飛空挺の高出力エネルギー噴射機だよ。 つまりこれがなきゃ動けない。
ミシャ: そのまま持ってて大丈夫なの? ちゃんと保管しておかないと、爆発でもしたりしたら…。
ライナー: 大丈夫だって。 ちょっとやそっとの衝撃じゃビクともしないように出来てるからな。
ミシャ: それでも危ないよ。 町を全壊するくらいの力はあるだろうし…。
ライナー: 半壊くらいですむと思うんだけどな…。
ライナー:出来た!海風のオカリナ! しかし・・・ガキの頃創ったアイテムだから簡単だと思ったけど、意外と大変だったな。
ライナー:まあ・・・子どもの頃も、きっとすごい時間がかかったんだろうしな・・・
ライナー:はい、これ。
ミシャ:これは! 本当に創ってくれたのね! ・・・嬉しい・・・
ライナー:ああ・・・。だけど実は一つ、謝らなければいけないことがあって・・・
ライナー:また怒られるかもしれないけど、俺・・・昔このオカリナを創った時にどんな想いを込めたのか、結局最後まで思い出せなかった・・・。
ライナー:だからこのオカリナには、今の俺の想いを託してある。 昔のオカリナとは違う、今の想いを。
ライナー:このオカリナがミシャの心の支えであるように、俺自身もミシャの心の支えでありたい・・・ って、そんな想いを入れてある。
ライナー:まだ全然だけどな。 だからこそ、オカリナにその想いを入れてみた。
ミシャ:・・・ライナー、ありがとう。 ライナーはもう十分、私を支えてくれてるよ。
ミシャ:いつも側にいてくれてありがとう・・・。
ライナー:コスモスフィアの方にも変化が出たかな? 後でダイブしてみよう。
ミシャ: なんだか随分と凄そうな物を作ったわね。 これがなんだかはわからないけど…。
ライナー: これは三極式共鳴培養槽って言うんだよ。
ミシャ: でも、なんだかこの紫色ってところが 危なさを感じさせるわね。
ライナー: 別に危なくはないって… しかし、まさかこんな物まで自分が 作れるようになったとはな…。
ミシャ: なったのかって、自分のことでしょ?
ライナー: いや、そうなんだけどさ…。 最初の頃と比べたら天と地ほどの差の難易度 だなって。
ミシャ: ライナーもメルクとして成長したのよ。 正直、出遭ったときは私の方が上だと思った けど、今じゃ全然太刀打ちできないもの。
ミシャ: わぁ、何これ! 金ぴかですごくかっこいい!
ライナー: お、気に入ってくれたか?
ミシャ: 何をするものかはわからないけど、 カッコイイことは事実だしね。
ライナー: 何かわからないのかよ、まったく… これは高純度溶解炉って言うんだ。
ミシャ: 溶解炉?溶鉱炉じゃなくて?
ライナー: 溶解炉でよいんだよ。マジで何でも溶かすぞ、 これは。
ミシャ: それってさ、ある意味武器よりも危ない代物 なんじゃないの?
ライナー: 普通に使ってればまったく問題ないさ。 何か作る時にも役に立つしな。
ライナー: それに持ち運び出来るサイズだからな。 サイズが一番難しかったよ。
ミシャ: 携帯用溶解炉ってこと!? 絶対に私は持たないからね、そんな危険物!
ライナー: 普通に使えば危なくないって言ってるのに…。
ミシャ: 何これ、何かの根っこ?
ライナー: そんなの作らないって…。 これは導力神経節っていう機械だよ。
ミシャ: これって機械なの!? こんな木の根っこみたいなのに?
ライナー: ま、まあな。それだけ細いから、作るのも大変なんだよ。
ミシャ: そうなんだ…なんだか根っこにしか見えない割には、随分手が込んでるのね。
ライナー: た、頼むからその根っこって言うのやめてくれ…。
ミシャ: …これって何? 何かグニョグニョして動いてるんだけど…。
ライナー: D3細胞っていってな、D2細胞にちょっと手を加えてやったんだ。
ミシャ: 細胞って…ライナー、何かもうメルクとは別のことやってない?
ライナー: そんなことないって。 ちゃんとレシピカードにあるものだよ。
ミシャ: そういう問題じゃなくて…。 最初見たとき、新種の生命体でも作ったのかと思ったわ。
ライナー: 俺をなんだと思ってるんだよ、まったく…。