ミシャ:ねえ、ライナー。 ライナーはさ、大人になった私のことを、どう思う?
ライナー:どう思うも何も・・・ なんだか難しい質問だな、それ。
ミシャ:ごめんね・・・でも、私は昔ね、大人になりたくなかったのよ 。 ミシャ:なんとなく、ライナーに嫌われたりするんじゃないかな、とか、他にも色々理由はあったんだけどね。
ミシャ:でも、最近は少しだけ考えを改めることが出来てきてるみたいなの。
ミシャ:ライナーだったら大人になった私のことも嫌ったりはしないって・・・勝手な希望かな?
ミシャ:あの点心爛漫ってさ、やたらと体のラインがくっきり出すぎて恥ずかしいのよね・・・。
ミシャ:動きやすいのはまあいいんだけどさ、でも、私って謳ってるだけだし。
ライナー:でも、あれを着たミシャって中々キマッてるじゃないか。俺、カッコイイと思うけど?
ミシャ:そ、そう? そう言われるとなんか嬉しいかも…。
ミシャ:でも、やっぱり人前で着るのは恥ずかしいし、ライナーを誘惑する用だけにしちゃおうかしら?
ミシャ:なんだかここ最近、毎晩私と話してくれるよね?
ライナー:ああ、そういえばそうだな。
ミシャ:もうわざわざ毎晩こうやって、お互い部屋に言ったりするのも面倒だし、今度からは一緒の部屋にしちゃおうかな〜?
ライナー:そ、それは・・・なんか色々と怖いことが起きそうだから止めた方がいいと思う。
ミシャ:ちぇっ・・・でもいいもん。 じゃあその代わり、また私の部屋に来てくれなきゃヤダからね。
ライナー:あの凱亜爆砕ってさ、魔法って言っていいのか?
ミシャ:ん?何か不満でもあるの?
ライナー:不満って言うか、突っ込みどころまんさいなんだよ。
ライナー:だってあれ、思いっきり投げ飛ばしたハンマーで潰してるだけだろ?
ライナー:あれは魔法攻撃って言うよりは、物理攻撃っていうのが正しいんじゃないのか?
ミシャ:ハンマーとそれを投げる人は魔法で出すんだから、何も問題ないんじゃないの?
ライナー:・・・なんか、魔法のイメージが俺の中で崩壊しかけてるよ。
ライナー:カルル村の雑貨屋に大量に置いてあったから、今度のんびりと見に行くか?
ミシャ:ああ、あそこね。でも、一通り見てみたけどほとんど読んだものばっかりだったわ。
ライナー:・・・マジかよ!?
ミシャ:一時期読みまくってた時期があってね。 まあ面白くはあったけどね。
ミシャ:あまり読み直しするほどのものは無かったわ。
ライナー:そ、そうっすか・・・。
ミシャ:ライナーも剣だけじゃなく、たまには書物を読みなさいよ。
ミシャ:強くっても、頭の中空っぽじゃ台無しでしょ?
ライナー:ま、まあ、暇が出来たらな・・・ あ、でもこの前行った時になんか一冊かってなかったか?
ミシャ:・・・さ、さあ? どうだったかなぁ・・・
ライナー:え?いや、買ってただろ。 ほら、なんかこう薄いピンクの表紙をした・・・。
ミシャ:・・・こっそり買ったつもりだったのに。
ライナー:いや、普通バレるだろ。それほど広い店もないんだから。
ミシャ:それもそうだよね・・・ ま、まあ確かに買いはしたけど、その・・・。
ライナー:・・・まさか、言えないような内容か?
ミシャ:ちょっとライナー! まさか変な想像してないでしょうね!?
ライナー:し、してないよ! ただ、そんな恥ずかしがるってことは、まあ、その・・・。
ミシャ:ち、違う、違うの! もう、そんなこと考えてるなら教えてあげないもん!
ライナー:ははは、まあ、いいよ。 ちょっと気にはなるけどな。
ミシャ:・・・でも、変な想像はしないでね。
ミシャ:そうだ。ライナー、随分と可愛らしい服を持っていたわね。
ライナー:可愛らしい服? そんなのあったかな?
ミシャ:あのやたら薄くてやたら露出度が高くてやたらヒラヒラした服。
ライナー:・・・あ! それってまさかグラミソールのことか!?
ミシャ:そうそう、それそれ。 随分と良い趣味してるじゃない。
ライナー:ちょ、ちょっと待ってくれよ。 俺は別に・・・。
ミシャ:そんなに慌てなくてもいいのに・・・ まさか、図星?
ライナー:ち、違うって!
ミシャ:私が着てあげようか? あ、なんだったら今着てあげようか?
ライナー:え、えぇっ!?だ、だから違うんだって! 別に趣味とかじゃなくて・・・。
ミシャ:私じゃ似合わない、かな・・・。
ライナー:だ、だからそういうことじゃなくて・・・ えっと・・・。
ミシャ:・・・・・・・・・・・・。
ミシャ:・・・ぷっ。
ミシャ:あはははは! 冗談、冗談よ! からかっただけだってば。
ライナー:か、からかうって・・・ おいおい、勘弁してくれよ・・・。
ミシャ:あははは、ごめん、ごめんってば。 だって、まさかそんな慌てるなんて思わなかったから。
ミシャ:あ〜、おかしかった・・・で?
ライナー:え?
ミシャ:着る?着ない?
ライナー:・・・好きにしてくれ。
ミシャ:今更なんだけどさ、シープスイーツってパジャマよね?
ライナー:ああ、そうだな。 ってかそれ以外に無いだろ。
ミシャ:・・・どうして今までそれを気にせずに普通にあれで戦闘していたのか、疑問を感じるわ。
ライナー:ハハハ、大丈夫だって。 ミシャちっこいから、誰も気にしないって。
ミシャ:フォローのつもりで言ったんだろうし、言ったのがライナーだから今のは許してあげるよ。
ミシャ:でも、もし今度それ言ったら迷わず本気で謳うから・・・覚悟してね。
ミシャ:ちょっと気になることがあるんだけどさ・・・ ホワイトリング、持ってるよね?
ライナー:ああ、持ってるよ。
ミシャ:あれってさ、その・・・誰かへのプレゼント?
ライナー:え?いや、別にそういう目的で持ってるわけじゃないけど?
ミシャ:あ、そうなんだ・・・。
ライナー:・・・・・・・・・・・・。
ライナー:欲しいなら、あげようか?
ミシャ:え、どうして?
ライナー:いや、もしかしたら欲しいのかな、って思ったからさ。
ミシャ:・・・ううん、いらない。
ライナー:本当に?
ミシャ:うん。ちょっと聞いてみたかっただけだからさ、気にしないで。
ライナー:そうか? まあ、それならそれでいいけど・・・。