ライナー:しっかし、ミシャは本当に優秀と 呼ばれるだけあるよな。
ライナー:あっという間に何個も魔法を紡ぎ出せるんだから、本当に驚きだよ。
ミシャ:そ、そうかな?
ライナー:ああ、マジで凄いって!
ミシャ:えへへ・・・まぁ、そんじょそこらの レーヴァテイルとは質が違うのよ、質がね!
ミシャ:・・・なんて言っても、私だって別に完璧ではないんだけどね。
ミシャ:ただ、優秀に見せたいがために昔から 完璧じゃない部分をどうにかして隠してきたに過ぎないだけだし・・・。
ミシャ:え?あ、ううん、なんでもないって! ま、私は超優秀ってことで、それでいいでしょ。
ライナー:と、唐突だなぁ・・・ ってか、ジャックのは完璧に誤解だぞ。
ライナー:あいつ、最初にあったときにグラマラスで 上品なのが趣味だって・・・
ミシャ:ああ、別にアル兄ぃのことはどうでもいいの。 話のきっかけに出しただけだから、忘れちゃって。
ライナー:・・・そ、そうですか。
ミシャ:で、どうなの? ライナーは小さい子が好き? それともグラマーな方がいい?
ライナー:ちょ、ちょっと待ってくれよ。 そんな極端な二者択一しかないのかよ?
ミシャ:そ、二者択一。 正直に答えて。
ライナー:・・・まあ、どっちでもいいかな。 その、そこそこ可愛ければ。
ミシャ:なにそれ、優柔不断。 もっとスパッと答えちゃってよ。
ライナー:か、勘弁してくれ・・・。
ミシャ:あ、フェベスの実だ!懐かしいもの持ってるわね。
ライナー:懐かしいっていうと?
ミシャ:知らなかった?これってアル兄の大好物なんだよ。
ミシャ:昔は中毒なんじゃないかって思うくらいにバカ食いしてた時代もあったのよ。
ライナー:・・・なんというか、あいつらしいというか、なんと言うか。
ミシャ:でも、今はほとんど食べないみたいだし、何かあったのかしら?
ライナー:大した理由ではないことは確かだな。なんたって、ジャックだしな。
ライナー:どうせ買う金が無いとか、飽きたとかそんな理由なんじゃないのか?
ライナー:それとも食いすぎで腹壊したとかいうベタな落ちじゃないのか?
ミシャ:ああ、それはないわね。お腹壊すほど食べてたのはしょっちゅだったから、あの人。
ライナー:・・・どうしてそこまでベタなことを何度も出来るかな、あいつは?
ミシャ:あのシルヴァプレート、よくライナーは疲れないで登れるわね。
ライナー:え?別に軽々登れるってわけじゃないけど?
ミシャ:そうは言わないけどさ、 でもほら、女の子もいるんだからさ。
ミシャ:オリカでさえあんなに疲れてたんだよ? 運動音痴の私じゃもっと早くへばっちゃうよ。
ライナー:う、うん、そうだよな・・・。 ごめん。
ライナー:確かに、あんな一気に登る必要はないんだよな。 これからは気を付けるよ。
ミシャ:うん・・・でも、そんな場所に人が住んでるんだよね。
ライナー:ああ。しかも結構高齢の婆さんとかいたよな?
ミシャ:小さな子供とか、私くらいの女の人とかもいたよ。
ライナー:・・・・・・・・・・・・。
ミシャ:・・・・・・・・・・・・。
ミシャ:・・・パワフルだね、あそこの人達。
ライナー:やっぱり普通じゃないんだよ、あんなところに住んでる時点でさ。
ライナー:それにしても、下の世界ってのは珍しいものばっかりだな。
ミシャ:そう? まぁ、ずっと上の世界にいたん だからそう思っても仕方ないわね
ミシャ:私も最初に下の世界に来た時は、 今のライナーと同じ気分だったし。
ライナー:なんか下の世界の方が活気があるっていうか、楽しそうだ。
ミシャ:まぁね。ほたる横丁なんかは 特に活気があるしね。
ミシャ:そのうち暇が出来たら案内してあげる。
ミシャ:ねぇ、ライナー・・・もしかしてさ、みりん干し持ってたりしてない?
ライナー:え?ああ、持ってるよ。ってかよくわかったな。
ミシャ:わかったっていうかさ、もしかして気づいてない?
ライナー:え、何が?
ミシャ:みりんの臭い。体に染み付いちゃってるよ。
ライナー:え、マジか!?俺、全然気にならなかった!
ミシャ:自分じゃなかなか気がつかないからね。あとでお風呂行ってきなよ。
ミシャ:みりん臭いライナーはさすがにちょっとイヤだし・・・。
ミシャ::あ〜あ、せっかく久々のプラティナだったのになぁ・・・。
ライナー:どうかしたのか?
ミシャ:だって・・・プラティナで宿なんかに泊まるなんて、ちょっとガッカリよ。
ライナー:えぇっ!? む、無理だよ、あんな大人数も泊まれるところ無いぞ。
ミシャ:じゃ、私だけでも良かったのに・・・。
ライナー:そ、それも問題あると思うんだけど・・・。
ミシャ:んふふ〜、何想像してるのかな? エッチィ!
ライナー:当たり前じゃないか!!
ミシャ:!!
ライナー:あれを嫌いなプラティナ住民がいるわけない!
ライナー:三食オボンヌにしても飽きないくらいだ。
ミシャ:・・・私はごめんかな。
ライナー:え!? あんな美味しいお菓子をどうして!?
ミシャ:プラティナにいた頃に、どこぞの誰かさんに毎日のように食べさせられたからよ。
ライナー:なんだって!? ミシャ、羨ましい生活してたんだな!
ミシャ:何言ってるのよ? 私に食べさせてたのはライナーじゃない。
ライナー:は? ・・・お、俺か?
ミシャ:そうだよ。いい加減飽きたからいらないって言ったら、食べなきゃ遊んでやらないとか意地悪言ってさ。
ミシャ:嫌がる私に、無理やりオボンヌ食べさせて・・・。
ライナー:・・・お、俺、そんなことしてたのか?
ミシャ:そういうわけで、私はオボンヌが苦手なの。 わかったかな、張本人さん?
ライナー:・・・ご、ごめんなさい。