シュレリア:・・・ライナー。私なんかと話していて退屈じゃありませんか?
ライナー:はい?イキナリどうしたんですか?
シュレリア:いえ、その・・・私はオリカさんやミシャみたいにあまり面白い話とかできませんから。
シュレリア:だから、ライナーが来てくれるのはいいのですが、退屈するんじゃないかと思って・・・
ライナー:そんなことないですよ。 逆になんか、新鮮で結構楽しいんですけどね、俺は。
ライナー:今までシュレリア様とこうして二人で話すことって無かったでしょ?
ライナー:だからこうやって普通に話して、シュレリア様のことが少しずつわかっていくのが楽しいです。
シュレリア:・・・・・・・・・・・・
ライナー:・・・す、すいません。迷惑でしたか?
シュレリア:ううん、あ、いえ、そんなことはないです・・・ そんなこと言われたの、多分初めてなんで、ちょっと驚きが・・・
シュレリア:・・・でも、その・・・迷惑とか、そういうのはないと思います。
シュレリア:それに私も、ライナーと話すのは・・・ 嫌じゃないですし。
ライナー:そ、そうですか。だったら安心しました。
シュレリア:ライナー。先日から持っているシャンプーハットなのですが、どうしてそんな装飾品を作ったのですか?
ライナー:え?・・・そ、それは・・・レシピカードがたまたま手に入ったから・・・
シュレリア:でも、普段はお風呂で使うものですよね。お風呂で戦闘があるとでも?
ライナー:まあ、普通の使い方をしていれば・・・確かに要らないですよね。
ライナー:でもこのシャンプーハットには、戦闘中に被れば特殊効果があるんです!
シュレリア:敵が動揺する。
ライナー:・・・いいえ。
シュレリア:敵が笑いすぎて戦闘不能になる。
ライナー:・・・ちがいます!
シュレリア:味方が笑いをこらえるのを必死になる。
ライナー:そういうのじゃないですって。
シュレリア:でも、それしか思いつきませんが・・・。
シュレリア:そんな意味不明なものを作っている暇があったら、もっと有意義なものを作ってください。
シュレリア:時間は限られているんですから。
ライナー:は、はい・・・。すみません。
シュレリア:あのネモの街って凄く広いけど、ライナーはもうかなりいろんな所へ行ってるんでしょ?
ライナー:まさか。さすがに今までそんな時間はありませんでしたよ。
ライナー:それに、丸一日かけても全部を見て回れるような規模じゃないですからね。
シュレリア:そうね、あそこの街、本当に広いから・・・。
ライナー:初めてネモに行った時にジャックが案内してくれなかったら、俺、確実に迷ってました。
シュレリア:ガイド出来る人がいてよかったね・・・ じゃあ、今度は私がライナーにガイドしてもらおうかな?
シュレリア:あんな大きな街、歩いたこと無いから、平和になったらのんびりと観光したいね。
シュレリア:ライナー、私だけお友達口調ってずるいよ。だからライナーもそうして。
ライナー:は・・・ってちょっとちょっと、それはマズイですよ!
シュレリア:どうして?
ライナー:だって、仮にもシュレリア様って俺より立場上なんですよ!?
ライナー:親父にそんなのバレたら、下手したら俺、処刑されちゃいますって。
シュレリア:レアードには私が言っておくから大丈夫よ。だから安心して。
ライナー:い、いや、そういう問題じゃ・・・。
シュレリア:・・・して、くれないの?
ライナー:さ、さすがにこればかりは・・・ごめんなさい。
シュレリア:・・・。
ライナー:でも・・・もう少し時間が経てば・・・きっとまた状況は変わってくると思います。だから、その時まで待ってください。
シュレリア:・・・状況が変わる・・・それって・・・
ライナー:ま、まあ色々・・・そんなに深く考えているわけじゃないんですけど・・・。
シュレリア:・・・やっぱり何も考えずに言っていたのね・・・。 でも、本当に・・・変な意味じゃなくって、そんな日が来るといいな。
シュレリア:ライナーとのんびりお昼寝したり、いろんな所に出かけたり・・・
シュレリア:管理者とエレミアの騎士という立場ではなくて・・・対等な・・・立場で・・・
ライナー:・・・そうですね。早くそんな日が来るといい・・・ って、俺も想います。
シュレリア:・・・。
シュレリア:ミシャはいいよね。自由自在に体の大きさを変えることができて・・・
ライナー:そうですか?俺は別に子供の身体に戻りたいとは思いませんが。
シュレリア:・・・ライナーが今小さくなったら、ガキ大将になりそうな気がするね。
ライナー:それって微妙に誉め言葉じゃないような・・・。それはそうと、何故そんな話を?
シュレリア:だってほら、私って生まれてこの方ずっとこの外見だから、子供の自分ってわからないの。
シュレリア:だからかな、自分が小さな子供になったらどうなるかなって・・・。
ライナー:なるほど・・・。俺からしてみれば、歳を取らないのっていいなぁと思いますけど、変わらないなら変わらないなりに悩みもあるんですね。
シュレリア:あるに決まってるじゃない!だって、1000年前から、自分の身体の嫌なところは、ずっと変わらないのよ!
ライナー:え!?シュレリア様、自分の身体のいやなところって、あるんですか?
シュレリア:・・・そりゃ・・・まあ・・・
ライナー:・・・それって・・・どこですか?
シュレリア:そ、そんな自爆するような発言するわけないでしょ!
シュレリア:やっぱりミシャが外見変えられるの、羨ましい・・・。
ライナー:まあまあ・・・。あれだって本当は、天覇につかまって辛い目にあった後のぼた餅みたいなものですし・・・。
シュレリア:それはそうだけど・・・
ライナー:シュレリア様は、どうしてそんなに年齢を自由に変えてみたいんですか?
シュレリア:別に自由じゃなくていいんだけど・・・ じゃあライナー、一つ質問するね?
シュレリア:私の外見、大人?それても子供?
ライナー:え!?そ、それは、えっと・・・子供にして大きいと思うし、大人ほど大きくはないし・・・。
シュレリア:・・・やっぱり、私って中途半端みたいね。
シュレリア:せめて大人か子供かはハッキリさせたいのよ。四桁生きてるんだから、それくらい許されるでしょ?
ライナー:・・・許されるとは思いますけど、不可能なことは諦めましょうよ。
シュレリア:ねえ、ライナー・・・ 例の仮想世界のこと、どう思う?
ライナー:素直に楽しいですよ。 あんな世界初めてですし、とても新鮮です。
シュレリア:ほ、本当? 良かった、少し内容がついていけないんじゃないかと思って心配してたの。
ライナー:あー・・・ ま、まあ、話に乗れれば全然OKですよ。
ライナー:それに、シュレリア様も普段と全然違うし、見ていて新鮮で楽しいです。
シュレリア:あ、あれはその・・・は、恥ずかしいから思いださないでよ、もう!
ライナー:す、すみません・・・。 俺を楽しませるためにやってるだけだったら、今の言葉は忘れてください。
シュレリア:あ・・・ううん、そういうわけじゃないの。 私だって、ライナーと一緒に楽しませてもらってるんだし・・・
ライナー:そうでしたか。よかったです。でも、精神世界のシュレリア様は本当にすごいですね。
シュレリア:そ、そういう設定のお話だから、その設定に乗ってるだけだって!
シュレリア:・・・まあ、楽しいんだけど、凄く恥ずかしいことだって・・・あるんだから。
ライナー:ああ、あの変身した後の台詞ですか?あの台詞は確かに・・・
シュレリア:あれはカッコイイからいいの。そうじゃなくて・・・
ライナー:か、かっこいいですか!? も・・・もしかして太古の昔にはあれが美徳とされていたのかな・・・。
シュレリア:そうじゃなくて・・・
シュレリア:変身する時に、いつも手を握るでしょ? これが、その・・・恥ずかしくて・・・
ライナー:えっと・・・まあ、確かにちょっとテレますよね・・・確かに。
シュレリア:・・・初めての時、凄い平然ととしてるように思えたかもしれないけど・・・凄く恥ずかしかったのよ?
シュレリア:握手ならしはしたけど、その・・・ て、手を握るっていうのは、意味が違うし。
ライナー:ま、確かにその通りなんですけどね。
シュレリア:・・・・・・・・・・・・
シュレリア:でも、実はあの設定、結構気に入ってるかも・・・。
ライナー:そういえば、カルル村の雑貨屋に置いてあるぬいぐるみ、見ました?
シュレリア:・・・あ、それってもしかして、カエルの・・・
ライナー:そうです、あれ! あのセンスってすごいですよね。よくあんなヘッポコなデザインできる人がいますよ。
シュレリア:・・・。
ライナー:最初に見たとき、思わず吹き出しそうになっちゃましたからね! (誤字)
ライナー:は、はい!
シュレリア:そんなこと言ったら、あのカエルのぬいぐるみを作った人に失礼よ。エレミアの騎士は全ての人に寛大でいなければならないのに!
ライナー:た、確かに・・・。 す・・・すみません。調子に乗りすぎました。
シュレリア:・・・。
シュレリア:下の世界にもカラクってあるのね。ちょっと驚いたわ。
ライナー:あ〜、そういえば置いてありましたね。 実は俺、カラクって知らないんですけど・・・何なんですか?
シュレリア:とーっても甘くて、黒くて四角いケーキなのよ。作るのだってかなり大変なんだから。
ライナー:へぇ、そんなお菓子があるんですね。 でも平和になるまでは、そういったお菓子を買って食べたりするのって気がひけますよね。
シュレリア:・・・もし、下の世界でもオボンヌが売ってたとしたら?
ライナー:買い溜めて持ち歩きます!
シュレリア:・・・やっぱりオボンヌは別なのね。
ライナー:それにしても、カイエルって結構まめな奴だな。30年間も、毎日ではなくても日記をつけているなんて。
ライナー:え?・・・お、俺は日記苦手なんですよ。面倒くさいですし。
シュレリア:あ・・・そういえば、ライナーだけいつも、騎士団の日報出てないものね。ちゃんと出すように!
ライナー:あわわ、す、すみません。
シュレリア:・・・でないと、寂しいじゃない・・・。
ライナー:へ?
シュレリア:そういえば、ダイブした先の世界ってどう?楽しんでる?
ライナー:そりゃもう。かなり楽しんでもらってますよ。
シュレリア:そう・・・。ならいいんだけど・・・。
シュレリア:実はこの間ほたる横丁の雑貨屋で、次の仮想世界のストーリーネタを探してみたの。
ライナー:今の流行ものですか?
シュレリア:ええ。 今売れてる、って書いてある本よ。
シュレリア:推理物で、主人公の名探偵と、助手の女の子の話。
ライナー:へえ、推理物ですか・・・ それは俺には難易度高すぎるかもしれないです。
シュレリア:え?そう・・・?
ライナー:ああいうのって、犯人捕まえた後に犯行をどうやったのかの説明がありますよね。
ライナー:アレ読んでも、サッパリわけわからないんですよ。難しすぎて。
シュレリア:・・・ライナー。 やっぱり剣ばかり振ってないで、本当に少しはペンを握った方がいいかもしれないね。
シュレリア:六角板、凄いことになってたね。自分の目で見て驚いた。
ライナー:そういえば、シュレリア様は初めて見るんですよね・・・
シュレリア:ええ・・・。実際落ちたらどうなるかの想像はついてたんだけど、それ以上だったわ。
シュレリア:なんだか、私が思っていたよりも被害が大きかった。
ライナー:まあ、実際あんなデカイ物が空から落ちるなんて、ありませんからね。
シュレリア:私がもっとしっかりしていれば・・・ こんな大惨事にはならなかったのに・・・。
ライナー:・・・シュレリア様。過去に起きた事を悔やんでも仕方ないですよ。
シュレリア:でも・・・。
ライナー:次は同じ事が起きないように、頑張りましょうよ。俺も協力しますから。
シュレリア:・・・うん。
シュレリア:なんだか、ミュールの使徒を使って戦うのって、変な話よね?
シュレリア:これから私たち、ミュールと戦おうとしてるのに、それの使徒を使うなんて・・・。
ライナー:あ〜、まあ、確かにそういわれてみればそんな感じもしますね。
ライナー:でも、悪いことに力を使うわけじゃないんだから、何の問題もないんじゃないですか?
シュレリア:そう、かな?
シュレリア:・・・ううん、そうよね。悪いことに使わなければ、問題ないよね。
ライナー:そういえば、あのほしのせ通りの雑貨屋。あそこを通るたびにオリカの料理のこと思い出すなぁ・・・。
シュレリア:へぇ・・・。オリカさんって、そんなに美味しい料理が作れるの?
ライナー:いや、まあ・・・確かに美味しいもの作るんだけどさ、その過程が色々と問題あって・・・。
ライナー:オリカ曰く、美味しい食材を適当に突っ込むのが料理らしいんですよ。
シュレリア:・・・・・・・・・・・・。
ライナー:でも、それでいて食べられないような不味いものは作らないんです。ある意味天才ですよね。
シュレリア:・・・・・・・・・・・・。
シュレリア:・・・私も作る。
ライナー:は?
シュレリア:私も、ライナーに何か作ってあげる。とびきりに美味しいものを・・・。
ライナー:えぇっ!? で、でも、シュレリア様って料理作れるんですか!?
シュレリア:大丈夫。ほら、ダイブしたときに作ってたじゃない?
シュレリア:それに、私も美味しいものだけ使うから心配しないで。
ライナー:(・・・どうしてみんな、レシピ本を読もうとしないんだろう?)
シュレリア:今日は私ね、夜食を用意しておいたのよ。
ライナー:それは嬉し・・・・・・・・・・・・。
ライナー:・・・な、なんだ? この器に入ったドロッとしたものは?
シュレリア:・・・・・・・・・・・・。
ライナー:ち、違いますって!
ライナー:不味そうと思ったわけじゃなくて、何かなと思っただけですよ!
シュレリア:・・・わ、私にも、わからない。
シュレリア:前に食べた美味しいものを真似したら…こんなになっちゃって・・・。
シュレリア:で、でも一生懸命作ったんだからね!
シュレリア:美味しいって言ってもらおうと思って、だから!
ライナー:な、泣かないでください。
ライナー:せっかく作ってくれたんだから、もちろん食べますよ! ええ!
シュレリア:ご、ごめんね・・・私も食べるから、その・・・お、お願いします。
ライナー:わ、わかりました! それじゃ、一緒に食べましょう!
シュレリア:・・・・・・・・・・・・。
ライナー:・・・・・・・・・・・・。
ライナー:思ったより不味くはないし、食べられますね。
シュレリア:・・・不味くはないだけマシかなと思ったんだけど、なんだか、凄い複雑な気分ね。
シュレリア:素直にマズイ方が、悔しくなかったかもしれない。
ライナー:いや、俺的にはマズイよりも全然いいんですけど・・・。
シュレリア:ダイブのときはあんなに簡単だったのに・・・もうあんなプログラム、絶対に信じない!!
シュレリア:ライナー、あなたに一つ言っておくことがあります。
シュレリア:戦闘の時に私を敵の攻撃から護ってくれたことには感謝しています。
シュレリア:けど、代わりに攻撃を受けてて立ってるのがやっとの状態になるような人に護られても、嬉しくありません。
シュレリア:それに私はそんなに弱くもありません。もう、二度とあんなことはしないでください。
ライナー:す、すいません・・・。
シュレリア:・・・ま、護るんだったら、最後までしゃんとしていてくれないと・・・嫌です。
(このトークマターだけは例え一つもコスモスフィアをクリアしていなくても条件を満たせば取得可能)
シュレリア:ねえ、ライナー・・・。前にも一度お話ししたんだけど、グラスメルク・・・教えて欲しいの。
ライナー:え!? ・・・いや、でも前の話だと、自分でやるからいい・・・って・・・
シュレリア:あの頃は…意地っ張りだったから・・・。でも、本当はライナーに教えてもらいたかったの…。ダメかな・・・?
ライナー:え? いえいえ、そんなこと無いですよ。シュレリア様がOKなら、俺は全然問題ないんですけど・・・。本当に俺なんかでいいんですか?
シュレリア:はい、お願いします。
ライナー:それじゃ、まずは一番基本の「研磨剤」からやってみましょうか。
ライナー:作り方は簡単ですよ。この石を削って粉にするだけだから、あっという間です。
シュレリア:ふ〜ん…………こんな感じでいいの?
ライナー:そうそう、そんな感じでどんどん削ってけばOKです。
シュレリア:そうなんだ。これなら近いうちにまた自分でも出来るようになるかも。
ライナー:・・・・・・・・・・・・。
シュレリア:・・・・・・・・・・・・。
ライナー:・・・・・・・・・・・・。
シュレリア:・・・・・・・・・・・・。
シュレリア:・・・これでいい?
ライナー:上手いじゃないですか。ちゃんと綺麗に粉になってて・・・
シュレリア:クシュンッ!!
ライナー:うわっ!? だ、大丈夫ですか!?
シュレリア:・・・あれ? 研磨剤、どこ?
ライナー:・・・今ので吹っ飛びましたよ。
シュレリア:・・・・・・・・・・・・。
シュレリア:・・・もう! 今度作る時は、もっと重たくて簡単には飛ばないものにしてよね!
ライナー:俺のせいですかい!