オリカ:ライナーってさ、もう結構あたしのコスモスフィア見ちゃってたりするのかな?
ライナー:そ、そうだな・・・ まあ、丁度半分って感じかな?
オリカ:は、半分も!? そんなに見られてるとは、正直思わなかったよ・・・
オリカ:でも、あれだけダイブされてるんだから、そのくらい当然か・・・
ライナー:あ〜・・・い、嫌だったかな?
オリカ:ううん、そんなことない! でも、その・・・あたしが見せないようにしてた部分とか、全部見られちゃってるよね?
オリカ:幻滅したんじゃないかな? こんなこと考えてる女なんだって・・・
ライナー:そんなことないって前に・・・ あ、コスモスフィアのことはオリカはわからないんだっけか?
オリカ:あ、あたしのコスモスフィアで何かあったの?
ライナー:なんでもないって、気にすることじゃないさ。
オリカ:でも・・・あたしの心の中で・・・
ライナー:だから、それくらいじゃ幻滅なんかしないし、嫌いにもならないんだってば。 これ、コスモスフィアでも言ったんだぞ。
ライナー:こっちは逆に、そういう部分を見せてもらえるほど深い部分まで潜らせてもらえて、嬉しいんだからさ。
オリカ:・・・それ、本当?
ライナー:本当だって。 嘘言ったって仕方ないだろ?
ライナー:絶対に嫌いなんてならないさ。 だからそんな心配するなって。
オリカ:・・・ありがと。凄く嬉しいよ。
オリカ:でも、なんだか不思議。初めてのはずなのに、前にも同じこと言われたような・・・ ホント、不思議だけど嬉しいな。
オリカ:あの魔法、使った瞬間に自分の目を疑ったよ!
オリカ:まさかあんなどんすけの大群が出てくるなんて、結構嬉しかったなぁ・・・。
ライナー:俺はある意味恐ろしさを感じたけどな。
オリカ:でも、あたしにとってのヒーローって・・・ もっと別にいるんだけどなぁ・・・。
ライナー:え、なんか言った?
オリカ:なんでもないよ〜、えへへ。
オリカ:あ、あのね・・・またそのうちでいいから、あのファンシーショップに行きたいな・・・。
ライナー:ああ、プラティナのね。相当気に入ったみたいだな。
オリカ:うん。あんなお店、下の世界にはないからね。
ライナー:はは、わかったよ。 で、今度は何が欲しいんだ?
オリカ:うん・・・その、実はね・・・
オリカ:特にあたしが欲しいものは無いんだけど・・・
ライナー:あ、まさかウィンドウショッピング?
オリカ:そうじゃなくてさ・・・
ライナー:え、俺!?
オリカ:ライナーが選んで、それでプレゼントしてくれたらなぁ、って・・・
ライナー:・・・で、でもどんなのが良いのかわからないし。
ライナー:・・・・・・・・・・・・。
オリカ:・・・・・・・・・・・・。
ライナー:・・・わかったよ。 それじゃあ今度行った時にな。
オリカ:うん。楽しみにしてるよ。
オリカ:彩音回廊って、あたし、ちょっと苦手だな・・・。
ライナー:え、どうして?
オリカ:床や壁の色が変わるでしょ?
オリカ:目が痛くなっちゃったよ、あたし。
ライナー:え? 俺は別にそんなでも無かったけど・・・
ライナー:まあ、確かに言われてみれば少し痒くはなったかな?
オリカ:目が悪くなっちゃうよ、もう・・・
オリカ:あたし、メガネは嫌だからね。
オリカ:でも、未だに信じられないな。あたしがティリア神の生まれ変わりだなんて。
ライナー:まあ、そりゃ自分が神様の生まれ変わりだなんていきなり言われても、ピンとは来ないだろうな。
オリカ:だよね。それに、素直に喜んでいいのかどうか、今更だけどちょっと悩んでるんだ。
ライナー:悩む必要なんか無いんじゃないか? だって、憧れだったんだろ?
オリカ:憧れっていうか、会いたかったっていうのが正しいかな。
オリカ:いつか会いたいと思っていた人が実は自分でした、だなんて、笑えないよ・・・。
ライナー:・・・そう考えると、確かにあまり素直には喜べないな。
オリカ:うん・・・まあ、悪いことではないとは思うけどね。
オリカ:あたしがクレアお姉ちゃんからもらったぬいぐるみなんだけどね、凄く可愛くてかっこいいんだよ!
ライナー:へ、へえ・・・可愛くてかっこいい、ね・・・
オリカ:ん、どうしたの?
ライナー:あ、いや、なんでもないって。 そんなに好きだったのか?
オリカ:うん。だって、ずっとあたしの心の支えになってくれてたんだもん。
オリカ:お姉ちゃんにもらってから、ずっと大事にはしてたんだけどね・・・ やっぱり持ってくる気にはなれなくて・・・。
オリカ:でも、今もちゃんとあるんだよ・・・ あたしが昔住んでた家にだけどね。
ライナー:そういえばオリカの着ているあのどんすけ、凄い似合ってるぞ。
ライナー:やっぱり好きなだけあって、着ても似合うよな。
オリカ:・・・それ、本気で言ってるのかな〜?
オリカ:あたしはアレ、何かの嫌がらせか、バツゲームだとばかり思ってたんですけど・・・?
ライナー:えっ!?あ・・・ま、まあ、ほら、街中じゃ子供たちにも大人気だろうし・・・。
オリカ:指差されて笑われるの間違いじゃないのかな〜?
ライナー:どうしたんだよ、イキナリ?
オリカ:だって、ミシャちゃんは自分の体を大きくしたり小さくしたり、自由に出来るでしょ?
オリカ:あたしもあんな風になりたい。それならライナーの好みに合わせられるしさ。
ライナー:えっと、俺の好みって誰かに話したことあったっけか?
オリカ:じゃあ、あたしが小さかったらどうする?
ライナー:どうするって・・・小さいミシャと小さいオリカ連れて歩いたら、俺、確実に保護者と間違われるな・・・。
オリカ:そうじゃなくて、もう・・・!
オリカ:あのメシジュースって、凄い美味しいよね。
ライナー:・・・出来れば、あまり思い出したくない味ではあるけどな。
オリカ:どうして? あんなに美味しい食べ物なのに。
ライナー:ジュースって名前なのに食べ物に入る時点で変だと思わないか?
オリカ:メシジュースなんだから、食べ物でも飲み物でも問題ないよ。
オリカ:あの吸った時に、溶けたご飯がストローの中をゆっくりと進んでくるの、堪らないよね。
オリカ:ドロッとしたあれが口の中に入った時なんか、震えが来るほどの美味しさだよ。
ライナー:・・・そ、そうっすか・・・俺にはよくわからない世界だな、本当。
オリカ:大丈夫だよ。三回も飲めばやめられなくなって、オボンヌよりも好物になっちゃうよ。
ライナー:やめてくれ、想像するだけでも怖いから、マジで!