オリカ:前にあたしが、自分の村が焼かれたときの話はしたよね?
オリカ:アレなんだけど・・・実はその原因がね、ボルドにあったんだよ。
ライナー:な、なんだって!?ボルドがやったっていうのか!?
オリカ:正確に言えば、ボルドがあるところからスクワート村に逃げてきたのが原因、かな?
オリカ:そのボルドを追ってきたテル族がね、スクワート村に駐屯していた天覇と戦闘になったの。
オリカ:それで、その・・・村、燃えちゃったんだ・・・。
ライナー:・・・そうだったんだ。
ライナー:しかし、本当にろくなことしないな、あいつは。
オリカ:本当だね。しかもあたし、飛空挺から落とされたりもしたしね。
オリカ:ねえ、あのファンシーショップ、また行きたいな。
ライナー:プラティナの? 別にいいよ。
ライナー:まあ、あそこは女の子ウケする可愛いものがいっぱいあるからな。
オリカ:うん。欲しい物も出来ちゃったからね。
ライナー:わかったよ。それじゃあ今度行った時に買うんだな。
ライナー:・・・は?
ライナー:・・・・・・・・・・・・。
オリカ:・・・・・・・・・・・・。
ライナー:・・・わかったよ。でも、あまり高いのは勘弁な。
オリカ:えへへ・・・さあ、どうかな?
オリカ:前にライナーが言ってた憧れの人って、シュレリア様のこと?
ライナー:ああ、そうだよ。 ヒュムネブローチはあの人から渡されたんだ。
オリカ:そうだったんだ・・・ ちょっと、イメージとは違ってたから、正直驚いたよ。
オリカ:うん。女の人っていうから、凄い美人な人かと思ったら、顔隠れちゃって見えないしさ。
オリカ:それに物凄く大きい人だし。 あ、それともあれ、甲冑が大きいだけなのかな?
ライナー:だろうね。 まあ、実は俺も中を見たことは無いんだけどさ・・・。
オリカ:でも、本当に良かったのかな?
ライナー:ん、どうかした?
オリカ:探索隊・・・
オリカ:本当は、向こうに行きたかったんじゃないのかなって・・・。
ライナー:ああ、そのことか・・・。
オリカ:約束したとはいえ、状況が状況だよ?
オリカ:別に、そこまでして守らなくてもいいのに。
オリカ:・・・それとも、あたしがギャザーで、変なこと言っちゃったせいかな?
ライナー:いや、そういうわけじゃないって。
ライナー:だって実際、教会には色々と世話になったじゃないか。
ライナー:それにオリカだって、最初にホルスの翼に降りた時にケガしていたところを助けてもらったしさ。
オリカ:でも・・・向こうには、ミシャちゃんだっているんだよ? 心配じゃないの?
ライナー:・・・まあ、心配ではあるけどさ。
オリカ:・・・・・・。
ライナー:でも、多分向こうに行ってたら、同じことをミシャに言われてたと思うし。
オリカ:え?
ライナー:とにかく、俺は教会に恩返しすることを選んだんだ。
ライナー:それについては、まったく後悔はしてないよ。
オリカ:・・・ん、ごめん、変なこと聞いちゃって。
ライナー:いいって。
オリカ:そういえばあのほしのせ通りの雑貨屋さん、見てみた?
ライナー:え?あ、ああ。あそこがどうかした?
オリカ:品揃え悪いよね、あそこ。
ライナー:・・・そ、そうかな?
オリカ:悪いよ。あたしが欲しいと思うものがまったく置いてないんだよ?
オリカ:一番近場の雑貨屋だからとりあえず使ってはいるけど、ホント、困っちゃうよね。
ライナー:そ、そうなんだ・・・じゃぁ、次からは少し期待しないで行くことにするよ。
ライナー:(俺には至って普通の雑貨屋に思えたんだけどな・・・)
オリカ:そういえば、あのカルル村のお店の女の子、随分とライナーと仲がよさそうだったね。
ライナー:(え?カルル村って・・・あ、もしかしてナールのこと?
オリカ:名前なんて知らないよ。あの塔の上のお店にいる子だよ。
ライナー:(いやさ、あの店では色々世話になったんだよ。
ライナー:(あそこでグラスメルクを教えてもらったんだしな。
ライナー:(その時にあの娘を賞品として・・・。
オリカ:・・・賞品?
ライナー:(あ、いや、なんでも・・・とにかく、色々と世話になったからさ、それでだよ。
オリカ:・・・本当かな?他には?
ライナー:(いや、本当に何もないってば。
ライナー:(スクワートって、なんか普通に私服としても使えるよな?
オリカ:そりゃそうだよ。だってこれ、あたしの故郷の村ではほとんどみんな着てたよ?
ライナー:(え、そうだったのか!?
オリカ:だからこの服の名前、あたしの村の名前と一緒なんだよ。
ライナー:(へぇ、そうだったんだ・・・ってか、オリカの村の人達って、みんな腹出して生活してたんだな。
オリカ:・・・これ以外にも色んなデザインがちゃんとあるし、その言い方だと太ってるみたいだよ。
オリカ:前にあたしが作った焼肉ソーダ、美味しかった?
ライナー:え?そ、それってあの、コップの淵に焼肉がデロッてかけられた?
オリカ:うん・半分は普通の焼肉味、半分はソーダが染み込んだ甘い味。
オリカ:あれをかじった時に口の中全体に広がるシュワシュワって感覚・・・最高だよね。
ライナー:・・・そ、そう・・・だな・・・。
オリカ:それにあのネロネロソーダの喉越しも最高だしね。
ライナー:・・・お願いだから世間一般でも愛される食べ物作らないか?