ライナー:そういえばさ、ミシャ。 どこか体具合悪いところとか無いか?
ミシャ:至って絶好調だけど、どうかした?
ライナー:そ、そうか?いや、なんとなく顔色が悪いかな、とか思ったから・・・。
ミシャ:え、本当!? そんな本調子じゃない顔見られるの、なんか恥ずかしいな。
ライナー:あ、いやいや、俺の勘違いかもしれないから、別に気にしなくても・・・。
ミシャ:・・・だといいんだけどね。 な〜んか気になるなぁ・・・。
ミシャ:女の子を待たせるような男の子は嫌われるよ?
ライナー:え?いや、でも俺、結構急いできたと思うんだけど?
ミシャ:本当かなぁ・・・。まあ、きてくれただけでも嬉しいから、良しとするかな。
ライナー:まあ、ちょっと様子も気になったからな・・・ でも、特に問題はないみたいだし、安心したよ。
ミシャ:どういう意味?
ライナー:え、いや・・・さ、最近結構深い部分までダイブしてるからさ、大丈夫かと思って・・・
ミシャ:あ、し、心配してくれてるんだ・・・嬉しいな。
ライナー:そりゃするさ。って!?お、おい、手が当たってるぞ。
ミシャ:当ててるんじゃなくて、握ってるのよ。 なんだか嬉しくてね・・・
ミシャ:私は全然大丈夫よ。 それよりも、ライナーの方が心配かな。
ミシャ:コスモスフィアの深いところへ行けば行くほど、危険になるって言うしね・・・。
ライナー:ま、まあ、それに対しては否定できないって言うか・・・
ミシャ:だからさ、ライナーが私にダイブして、そのまま起きないとか、そんなことがあったら嫌だなって・・・
ミシャ:でも、そんな風に思いながらも、やっぱりライナーがダイブしてくれると嬉しいって思えるし・・・。
ライナー:あ?いや、聞きたいのは山々なんだけどさ・・・ 握られたままじゃ、落ち着けないんだけど・・・
ミシャ:あ・・・
ライナー:なんか、落ち着けなくて右から左に声が抜けていく気がして・・・
ミシャ:ご、ごめんごめん・・・で、でも、なんでかな・・・ なんか、離しちゃいけないような気がして・・・
ライナー:大丈夫だって。
ミシャ:なんだかさ、高所恐怖症と暗所恐怖症の他に、対人恐怖症にもなりそうだよ、私。
ライナー:え!?イキナリどうして?
ミシャ:Yシャツ一枚で人を戦いに参加させてる張本人が何言ってるのよ?
ミシャ:時々、通りかかった人とかに物凄く奇異の目で見られるこっちの身にもなってよ・・・。
ライナー:う・・・ご、ゴメン・・・。
ミシャ:・・・まさか、プレイの一環?
ライナー:は?
ミシャ:あ、いいのいいの、忘れて・・・ 私が考えすぎただけだから。
ライナー:その言い方だと変な趣味を持ってるように思われるから勘弁してくれ。
ミシャ:いいじゃない別に。多分多かれ少なかれその気はあるんだろうしさ。
ミシャ:それに私はこっちの姿の方が慣れてるし、それライナーがそういう趣味でも何の問題も無いよ。
ライナー:え!?い、いや、別にそういう意味で大きくしたわけじゃ・・・
ミシャ:もう、そんな無理しなくっていいわよ。
ミシャ:ふふふ、ライナーも普通の男の子だったってわけね、よかった。
ライナー:あ、そういえばミシャ、高所恐怖症ってもう治ったのか?
ミシャ:そんなわけないでしょ。そんな簡単に治ってくれるなら、私だって苦労はしないわよ。
ライナー:そうなのか? だってリンカーネイション行った時は平気だったじゃないか。
ライナー:ここからの景色は壮観だ、とか言ってたから、てっきり・・・。
ミシャ:ああ、そりゃそうよ。だって考えてもみて?
ミシャ:下を見ても下の世界が見えないほど高いうえに、見えるのは雲の背中の部分なのよ?
ミシャ:そこまで高いところに行ったら、高いとかそういうのなんかどうでも良くなっちゃうわよ。
ライナー:まあ、確かに言えてるな・・・。
ミシャ:でも、ブラストプレートよりも下辺りだったら、怖いかな、やっぱり。
ライナー:難儀だな・・・。
ミシャ:あ、そうだ。 一つライナーにお願いがあるんだけど・・・。
ライナー:ん、お願い? 別にいいけど?
ミシャ:うん・・・。
ライナー:・・・・・・・・・・・・。
ミシャ:・・・・・・・・・・・・。
ライナー:・・・あ、あれ?どうした?
ミシャ:あ、ううん。 ただ、その・・・断られたら、ヤダなぁ、って・・・。
ライナー:まさかとんでもないお願いじゃないだろうな? さすがに限度があるぞ?
ミシャ:そんなに大したことじゃない・・・かも。
ミシャ:ただ、その・・・公園に行きたいかなって・・・。
ライナー:公園? それくらいだったら別にいいけど?
ミシャ:・・・ネモの公園で、デートって言ったら?
ライナー:ネモの公園?・・・って、あそこって!
ミシャ:ダメかな?私は結構、期待してるんだけど・・・。
ライナー:・・・う、う〜ん・・・そ、そうだな・・・。
ミシャ:・・・・・・・・・・・・。
ライナー:・・・じゃあ、機会を見つけてだな。
ミシャ:・・・うん。嬉しいよ。
ミシャ:それにしても、シュレリア様がライナーにダイブさせたなんて、未だに信じられないわ。
ミシャ:ライナー、相当シュレリア様から信頼されているみたいね。
ライナー:えっ?そ、そうかな・・・。
ミシャ:何照れてるのよ! もう!!
ミシャ:でも、だからって私のことも忘れないでよ。 私にだって、どんどんダイブしちゃっていいんだからね!
ライナー:・・・そ、それもレーヴァテイルにとっては、かなりの大胆発言になるんじゃないかな?
ミシャ:うっ・・・も、もう! そうやって突っ込まないでよ、恥ずかしいじゃない・・・。
ミシャ:なんか最近、シュレリア様とよく話してるみたいだけど?
ライナー:ああ、まあな。
ミシャ:へえ・・・シュレリア様って、あんまり人と喋らない人かと思ったんだけどな・・・。
ミシャ:でもいい機会なんだし、色んなことを話してあげたら喜ぶかもね、 (誤字)