ミシャ:ライナー、私のコスモスフィアで大変な目にあってない?
ライナー:え、どうして突然?
ミシャ:ライナーさ、多分もう私の半分くらいは見ちゃってるんでしょ?
ミシャ:その辺りまで行くと、結構危なくなるとかいう話を前に聞いたことあるから・・・
ライナー:あ〜まあ、大変と言えば大変なんだけど・・・ ちょっと危険とかいうのとは違う意味だからな・・・。
ミシャ:・・・すっごい気になるんだけど、聞いたら穴の中に入りたくなるような気がするから聞かないことにするわ。
ミシャ:それよりもさ、これから先もまだ私にダイブする気、あるかな?
ライナー:ミシャにさせてくれる気があるなら、俺はダイブするつもりだけど?
ミシャ:でも、今まで大変な目にあってたんでしょ?これ以上行くと、もっと大変な目に会うんじゃない?
ミシャ:そう思うと、心配でしょうがないよ、私・・・
ライナー:そんなこと、別に心配しなくても大丈夫だって。
ミシャ:で、でも・・・
ライナー:確かに危ない目にはあうかもしれないけどさ、それでも結構楽しかったりするんだぞ。
ライナー:いろんなミシャにあえて、その度に大変な思いもするけど、それでも嫌だとは思わないからな。
ミシャ:・・・怖い思いとかするかもしれないよ? 私、心の底では何考えてるか・・・
ライナー:またダイブさせてくれるなら、言わなくてもいい。自分で見に行くからさ。
ミシャ:・・・命知らず。
ミシャ:・・・でも、嬉しい。 だったら私も、どんどんライナーに心の中をさらけ出さないとね。
ライナー:い、イキナリメチャクチャ深い部分を出すのは、さすがに怖いかな。
ライナー:ん?ああ、あるよ?
ミシャ:なんか、最近不眠症が特に酷いのよね。 だから悪いんだけど・・・。
ライナー:ああ、いいよ。しっかり寝ないと疲れ取れないもんな。
ミシャ:ありがと。じゃあお返しにいいこと教えてあげる。
ミシャ:これ使うとね、すっごいグッスリ眠っちゃうんだ。
ミシャ:だから、夜這いするならチャンスだよ。
ライナー:な!?何言ってるんだよ!?
ミシャ:並み大抵のことじゃ絶対に起きないからね。 あ、でも、痛いのはイヤかな・・・。
ライナー:いや、そういう問題じゃなくて・・・。
ミシャ:ん、何? 私じゃ夜這いする気にならない?
ライナー:そういう意味じゃなくて、その・・・ か、勘弁してくれよぉ・・・。
ミシャ:はぁ・・・まったく、意気地なしなんだから。ふふふ・・・。
ライナー:特になんとも思ってないかな?
ミシャ:・・・まあ、らしい答えといえばそうね。
ミシャ:私は昔ね、レアードに詩魔法を教えてもらったのよ。
ミシャ:でも、あの頃はそれが大嫌いで、どれだけ苦痛だったか・・・。
ミシャ:今になって、ライナーの手伝いが出来るとわかってようやく好きになれたって感じかな。
ライナー:俺の手伝いが出来るから好きになったって言い方は、少し照れるって。
ミシャ:本当のことなんだから、いいでしょ。 だから、今はほんの少しだけ感謝してるの。
ミシャ:あれだけスパルタだったんだもん・・・ 怒鳴られたし・・・むちゃくちゃ言われたし・・・
ミシャ:でもあの特訓のおかげで・・・ そう、あの地獄のような・・・ 私の、ズタボロの子供時代・・・・・・
ミシャ:・・・でも、ライナーを手伝えるんだから・・・ 感謝しないと・・・ちょっとだけ・・・。
ライナー:・・・息子として頭を下げるべきなのかな、やっぱり?
ミシャ:ねえ、体、大丈夫?
ミシャ:この前、敵の攻撃から私を護ってくれたよね。 痛かったでしょ?
ライナー:ああ、全然平気だって。 あれくらいまったく問題ないよ。
ミシャ:そう・・・、ああ。そんな風に護ってくれるおかげで、私は思いっきり謳えるんだけどね。
ミシャ:ありがと。でも、あまり心配掛けたら逆に謳うどころじゃなくなっちゃうっての、覚えておいてね。
ミシャ:ねえ、ライナー。 この前の戦闘で私を攻撃から護ってくれたよね。
ライナー:あ、いや・・・護ったって言うか。 そのあと立ってるのがやっとみたいな状態になったし・・・。
ミシャ:・・・ありがと。でも、あんなこと二度としないでもらいたいな。
ミシャ:自分を庇ってあんなになっちゃうなんて、護られておいてなんだけど、全然嬉しくないよ。
ミシャ:私だって、少しくらいなら戦えるってこと、忘れないでね。
ミシャ:あの頑固親父って魔法なんだけど、正直色んな意味で怖かったよ。
ミシャ:謳いだしたらイキナリ頭の上にオッサンが出てきて、どんどん赤くなっていくんだもん。
ライナー:ま、まあ、気持ちはわかるよ。 アレが出た時は俺も戦闘に集中できなかったしさ。
ミシャ:てか、なんか女としてあの魔法はあまり使いたくないような気がするわ。
ミシャ:でも、まさかライナーとあの思い出の場所に行ったなんて、今でも信じられない。
ミシャ:それに、まさか昔のことを思い出してくれただなんて・・・。
ライナー:ああ・・・俺も驚いてる。
ライナー:どうして今まで忘れてたのかって。 ミシャには悪いことしたよな。
ミシャ:いいよ、思い出してくれたんだから、それで十分。
ミシャ:それにあの時も言ったけど、今でもこうしてがんばってくれてるんだから本当に十分過ぎるくらいよ。
ライナー:・・・そう言ってもらえると助かるよ。
ミシャ:もう、絶対忘れちゃイヤだからね。
ミシャ:あのさ、セーラーガールなんだけど、アレってもうどう言い訳してもライナーの趣味としか言えないわよね?
ライナー:だ、だからどうしてそうなるんだよ?
ミシャ:だって、思いっきり男の好きそうなデザインじゃない。
ミシャ:それを着せて謳わせてるんだから、もう完璧にそうとしか思えないわよ。
ライナー:そうか?のんびり暮らしている方が楽でいいと思うけど?
ミシャ:う〜ん・・・まあ、そういう生活も悪くはないんだけどね。
ミシャ:でも、そんな生活よりも、私はこうして歩いて、あっちこっちを旅する生活の方がいいな。