ミシャ:私、昔から自由ってのに憧れてたの。
ミシャ:小さい頃・・・あ、もちろん体がじゃなくて、本当に小さい頃ってことよ?
ミシャ:そんなころから運命とか宿命とか、そんなわけのわからにものに縛られた毎日を送っていたからね。(誤字)
ミシャ:ハッキリ言うと、そういうのってもう、ウンザリなのよ。
ライナー:俺にはそういうのってないけど、凄い苦痛なんだろうな、ってくらいはわかるよ。
ミシャ:まあ、大抵の人間にはそんなもの無いけどね。あるって方が珍しいんだし。
ミシャ:とにかくそんなものに縛られていたからかな?私、いつも自由を求めてたわ。
ミシャ:自由を手に入れられるための力が欲しいから、強く成長したいってね。
ミシャ:・・・ライナーが私の手伝いしてくれるなら、百人力なんだけどな・・・。
ミシャ:なんか最近、妙にシュレリア様と仲良すぎのような気がするんだけどな〜。
ライナー:え、そうかな。
ミシャ:傍から見てると思いっきりそう見える・・・ ってか、そうとしか見えないわよ。
ミシャ:シュレリア様って世間知らずっぽいところあるから、何か心配なのよね・・・。
ミシャ:・・・変なこと、教えちゃダメよ。
ミシャ:あ〜あ。私もライナーのコスモスフィア見てみたいなぁ・・・。
ライナー:え、俺のか!?
ミシャ:普段自分にダイブしてくれてるライナーがどんなことを感じてるのか、何か気になってね。
ミシャ:レーヴァテイルにしかダイブ出来ないなんて、なんか不公平よね・・・。
ライナー:まあ、俺も実際ダイブさせることが出来るなら、させてやってもいいんだけどな・・・。
ミシャ:随分と簡単に言うけど、これ、かなり勇気いるわよ?冗談抜きで死ぬほど恥ずかしいんだからね?
ライナー:でも、やっぱり自分だけ見るってのも何か気まずいからな。見せられるものなら見せてやりたいよ。
ライナー:出来ないとわかっているから言えることなのかもしれないけどな・・・。
ミシャ:・・・ううん、そう言ってもらえるだけでも、なんか凄く嬉しいかな。
ライナー:そういうもんかな?
ミシャ:そういうもんなのよ・・・ あ、そうだライナー、頭貸して!
ライナー:はぁ?貸してって言われても、うわっ!
ミシャ:あっ動かないでよ。頭突きになったら嫌なんだからね・・・。
ライナー:いや、その・・・おでこくっつけられても困るんだけど・・・俺、熱ないぞ?
ミシャ:そんなの知ってるわよ。 たださ、何かこうしてると、考えてることわかってきそうな気がしてさ・・・。
ライナー:・・・わかるのか?
ミシャ:ふむ・・・ライナーは今、物凄い緊張している。 ってことくらいならね。
ライナー:・・・からかわれてるような気がするんだけど?
ミシャ:そんなことはないわよ。 だって、こうしてると本当にわかるような気がするし、それに・・・
ライナー:・・・それに?
ミシャ:・・・ううん、、なんでもない。 あ、まだ離れちゃダメよ。まだ全然何もわかってないんだからね。
ミシャ:隔壁認証の時の女の子が、まさかあんな所にいるなんて思いもしなかったわ。
ライナー:そうだな。でも、いつものイメージと違ってたってことの方が驚きだよ。
ライナー:いつもの様子を見てるとさ、なんかこう、仕事出来てシャキッとしてる、って感じだったからさ。
ミシャ:ああ、言われてみれば確かにそんな感じするわね。
ライナー:実際あってみると、なんていうか・・・ 表現に困るよな。
ミシャ:う〜ん・・・まあ、普通の女の子、って言った方が妥当かもしれないわね。
ミシャ:って、なんだかやたらとメイメイのこと気にしてるわね。
ライナー:いや、ちょっと前までは毎朝見てたからさ。 まさか実際に認証以外で喋るとは思わなかったし。
ミシャ:本当にそれだけかしら? ライナー、ああいう幼い感じの女の子に弱いし・・・
ミシャ:それに、私の時とは違ってすぐに思い出せたし・・・
ライナー:10年以上の時間差と一緒にしないでくれよ・・・
ミシャ:SINOBIってさ、なんかここまでするかってくらいきわどいデザインしてるのよね。
ミシャ:ボディラインはクッキリ、しかもきわどいデザイン。もう少し大人しめのデザインの服って無いのかしら?
ライナー:・・・ツナギとか?
ミシャ:そんなのオシャレじゃないから嫌よ!
ミシャ:でもSINOBIって、どうしてか運動音痴の自分を忘れられるのよ。
ミシャ:やたら素早く動いたり、とんでもないアクロバットなことは出来そうな気分になるから不思議よね。
ライナー:でも、思うだけにしておけよ。 やった瞬間大ケガするからさ。
ミシャ:・・・今の言葉って、どう受け取ればいいのか凄い微妙なんだけど・・・。
ミシャ:やたらとシュレリア様と仲がよろしいようで、羨ましいことね。
ライナー:そ、そんな風に見えるかな?
ミシャ:夜になるとよく一緒に話してるのは知ってるんだけど、なんだかやたら楽しそうだしね。
ライナー:そりゃまあ、せっかく話をしてるんだからつまらない話は俺だってしたくないしな。
ミシャ:悪いことじゃないとは思うんだけどさ・・・ そ、その・・・気になるのよね。
ミシャ:ライナーとシュレリア様が、その・・・ 変な関係になってないか、とか・・・
ミシャ:なんかさ、ここ最近毎日シュレリア様とばっかり話してるよね。
ライナー:え、そうかな?
ライナー:う・・・ご、ごめん。言われてみれば、確かにそうだったかもしれない・・・。
ミシャ:・・・ううん、私の方も、わがまま言ってごめんね。
ライナー:どんなって言われてもな・・・ 特に変わった話とかはしていないと思うけど?
ミシャ:でも、ほとんど毎日のように話してるじゃない?
ミシャ:あまりシュレリア様と話ってしたこと無いから、なんだか想像付かないのよね。
ミシャ:ってか、私が言いたいのはそうことじゃないのよ!
ミシャ:シュレリア様とそれだけ話すことがあるなら、私とだってあるでしょ?
ミシャ:たまには私の相手もたっぷりしてくれないと、毎日部屋に押しかけちゃうからね。
ミシャ:やっぱりさ、何年も離れていた上に忘れ去られていた自分じゃ、あまりライナーの役に立てないかな?
ライナー:え!? 何言ってるんだよ、その逆でメチャクチャ俺を助けてくれてるじゃないか。
ミシャ:・・・でも、後から来たシュレリア様の方がいっぱいダイブしてるし、ライナーと凄い親密になってるし・・・。
ミシャ:・・・よし! こうなったら、私も負けてられないわ!!